「アンチョコ」と「煮崩れぬ具材」

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毎年6月下旬になると、株主総会が真っ盛り。

企業のお偉いさん方にとっては、年に一度だけの「ピリピリと緊張する日」に。

ひな壇に並ぶ面々の手元には、分厚い「想定問答集」が。

どんな質問をされても、この「アンチョコ」さえあれば大丈夫とばかりに。

ちなみに「アンチョコ」の語源は、「安直」だそうな。
自分で考えずとも、事前に用意された「模範解答」を読むだけでいいので。

となると、どなたに尋ねても一律に同じ回答が。

どこを切っても、まったく同じ顔が出てくる「金太郎飴」のように。

それを好まぬ「へそ曲がり」は、ついつい「自分流のアドリブ」を付け加えて。

されど、その試みには、社外秘の「言ってはいけないこと」にまで、口が滑るリスクも。

「想定問答集」に限らず、どんな組織にも、目に見えない「同質化圧力」が。

ふと、こんな短歌を思い出して。
「大きなる 鍋の一つか 会社とは 煮崩れぬよう 背筋を伸ばす」(歌人松村由利子さん)。

そうそう。ジャガイモや長ネギ、白菜や豆腐など何でも、持ち味の「具材の個性」が生かされて。それらの調和が、美味しい鍋料理に。

かく言う私も、来週は、ある会社の株主総会のひな壇に座って。

「アンチョコ頼り」の慎重居士に徹するか、それとも「煮崩れぬ具材」のように振る舞うか?
今宵の晩酌を楽しみながら、思案してみましょうか。