昨日は「啓蟄」。
暖かい陽気に誘われ、「春の訪れ」を告げる花々が一斉に咲き始めて。
江戸川沿いの公園には、薄桃色の桜。
ソメイヨシノにしては少し早すぎるので、寒桜の仲間かと。
散歩コースの道端に、いつの間にか真っ白な雪柳の花も開いて。
この時節に毎年、我が家の庭先を彩る黄色い花。この花の名前は?
Google Lensで検索したら、「オウバイモドキ」(黄梅擬き)がヒット。
「何とかモドキ」と言うネーミングに出会うと、何となく可哀想に思えて。
「モドキ」とは「似て非なる」を意味し、本物に対する偽物みたいなニュアンス。
英語で言えば「imitation」とか「fake」だから。
誰もがすぐに思いつく名前は「ガンモドキ」。
江戸時代の精進料理で、味が「雁の肉」(食べたことがないので不明)に似ているからと。
関西では「ひりょうず」(飛竜頭)と呼ばれ、ポルトガルの伝統菓子「フィリョース」が由来との説も。
食べ物はまだしも、生き物の名前に「モドキ」とは失礼千万。
昆虫にはカマキリモドキやナナフシモドキ、鳥類にもムクドリモドキやハチクイモドキ等々。
命名する生物学者の語彙力が足りないだけのように思えて。
新種が見つかると、それによく似た既存種の名前に「モドキ」を付ける安易なやり方。
もしも人間の呼称に使ったなら、どうなることやら。
まだ「なんちゃって」の方が、明るくていいのかも。