人を謗るは鴨の味

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秋の季節は、「真っ赤な木の実」が街の彩り。

我が家の庭のハナミズキも赤い実をつけて。

ご近所にはトキワサンザシ(ピラカンサ)が、枝一面にビッシリと。

「赤い鳥小鳥 なぜなぜ赤い。赤い実を食べた」(北原白秋)。

この季節を彩る木の実は、ほとんどが赤い色。

鳥たちに「美味しい食べ物」があるよとアピールして食べてもらい、種を運ばせる自然界の仕組み。

赤ばかりの中で、目を引く木の実は「鮮やかな紫色」。

「ムラサキシキブ」という優雅な名前を持つこの花木は、古来、薬用植物として止血剤や皮膚病の治療に用いられたと。

紫式部と言えば、かの「源氏物語」を書いた稀代の才女ですが、「紫式部日記」では意外なキャラも。

当時の手紙(今ならメール)で、ライバルの清少納言をケチョンケチョンに。

「頭がいい風を装って、漢字を書きまくっているけど、よく見たら幼稚な間違いもしてる。こんな人に限って偽の教養しか持ち合わせていないもの。いつも気取って、あんな薄っぺらい態度をとるような人が、いい人生を送れるだろうか。いや送れるはずがない」と。

自国の首相に対し、「この人物の教養のレベルが露見した。学問をされた人ではない。単位を取るために大学を出たんじゃないか」と罵詈雑言を浴びせた県知事を彷彿とさせて。

「人を謗るは鴨の味」ということわざがあるそうな。

因果なことですが、他人の「悪口や陰口」で快感を得てしまう人間の性。

清少納言への嫉妬心から生じた言葉を、手紙に書き残してしまったために。

まさか1000年経っても、語り継がれるとは、紫式部もさぞかしビックリ。

美しい紫色のを見て、「もの言えば唇寒し秋の風」と自戒した朝でした。