心和む「桔梗の花」

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梅雨明けを心待ちする時節に、桔梗の花が見頃を迎えて。

日本の「三大ききょう寺」をご存知でしょうか。
静岡県の香勝寺、京都府の谷性寺、兵庫県の遍照寺とか。

桔梗は、好きな花の一つ。

端正な星形の花と凛とした立ち姿が美しく、吸い込まれそうな青紫色に魅せられて。

このブログでも何度か、この花の話題を取り上げたことが。

“桔梗の花 咲く時ぽんと 言ひさうな”(加賀千代女)。

英名「balloon flower」の通りに、「紙風船」みたいな蕾も可愛らしくて。

膨らんだ蕾を、つい指で突いてみたくなるお茶目心の短歌も。

“魂抜けの できうる花か 指先で つついてみれば 桔梗はひらく”(河野裕子)。

この花の詩歌をもう一つ。

44歳の若さで亡くなられた細川宏さん(東大医学部教授)の詩集「病者・花」に、「ききょう」という詩が。

“ききょうの花がひっそりと静かに咲く
その淡い紫の五弁の花を
病床の僕は黙ってみつめる

長い無言の時が過ぎる

ききょうの花が
愛情のこもった口調でそっとささやく
いたわりと励ましの言葉である
「勇気を出しなさい
へこたれてはだめですよ
さあ元気を出して 元気を出して」

僕はちょっととまどって眉をひそめ
やはり黙ったまま
今度は少し照れて顔をしかめる
静かな安らぎと憩いがその心をみたしている

ききょうの花は相変わらず
ひっそりと静かに咲いている”

桔梗の花言葉は「永遠の愛」。

「生老病死」の儚さを実感することが多くなっている昨今のご時世。

束の間でも、桔梗の花に心を和ませてもらいましょうか。