河津桜が咲き始める季節となり、我が家の庭にも紅梅と水仙が彩りを。
さあ来週から有楽町の「全国サムホール公募展」。
続いて4月には、仏サンリス市の聖ピエール教会にて「アート・サクレ」フェスティバルが始まります。
出番を待つカワセミ達も、心を躍らせているようですが、ひとつ不思議に思うことが。
絵画は、一般的に縦長や横長の長方形がメジャーです。
にもかかわらず、「アート・サクレ」は何故、正方形(正四角形)の作品に限定するのだろうか?
キリスト教や西洋史との関係があるのかと調べてみました。
「四角形」は、あらゆる形のなかで最も安定した形態で、「4」は四大元素、四季、四方位、十字架など、キリスト教の「神の国」を構成する数字。
なかでも「正方形」は、究極の完全性を象徴するとのこと。
そう言えば、聖なる都エルサレムの地形は正方形で、バチカン市国の国旗も正方形。
ちなみに、世界で正方形の国旗を持つ国は、バチカンとスイスの二ヶ国だけのようです。
正方形の宗教的意味は、キリスト教以外にも。
古代エジプトのピラミッドの底辺部やイスラム教徒のメッカ巡礼で名高いカアバ神殿。
仏教の曼陀羅図も正方形に描かれています。
正方形の作品限定も、聖ピエール教会ならではの意味を持っているのでしょう。
これがきっかけで、派生したことが二つあって。
次の作品「青鷺シリーズ」は、初めて正方形で制作することに。
加えて今回、「アート・サクレ」に出展する4作品は、すべてエディションナンバー「4」で揃えることにしました。
遠きサンリスの大地に、「四つ葉のクローバー」が見つかりますように!