秋色のメロディ

http://www.biodesign-japan.com/wp-content/uploads/sites/1887/2019/12/header20191205104129_651239307.jpghttp://www.biodesign-japan.com/wp-content/uploads/sites/1887/2019/12/header20191205104129_442194344.jpghttp://www.biodesign-japan.com/wp-content/uploads/sites/1887/2019/12/header20191205104129_630918804.jpghttp://www.biodesign-japan.com/wp-content/uploads/sites/1887/2019/12/header20191205104129_887042165.jpg
「Kingfisher in Autumn」(副題「秋色のどか」)が、ようやく出来上がりました。

秋半ばまでに仕上げたかったのですが、思いのほか時間がかかって。

主役のカワセミと富士山にもまして「秋色の葉っぱ」にこだわって、試行錯誤を繰り返し。

葉の版木は、下地と表面と裏面の3枚で、シンプルに色を置くだけなら3回摺れば済むはずでしたが‥‥。

バイオデザイン風に言えば、落葉樹の葉色は、クロロフィル(緑)→カロテノイド(黄)→アントシアニン(赤)→タンニン(茶)に移ろうケミストリーの世界。

14枚の葉っぱ一枚ごとに異なる「時間の流れ」と「微妙な色合い」を表現できればと無謀な試みを。

その結果、3×14の42回も摺ることに。

されど人間、追い詰められると「天の啓示」のごときヒラメキが。

いつしか14枚の葉っぱが、「音符のイメージ」に重なり合うように。

作品の通奏低音に、のどかな「秋色のメロディ」が聞こえてくるような気がして。

出来映えはさておき、同系色の様々な組み合わせを試みる実験になったようです。

彫った版木は23枚、摺りは32度(葉はカウント外)、限定部数15部の作品になりました。

後は越前和紙の乾燥後、エディションナンバーと署名を書き、落款を押して完了。

これで「カワセミ4部作」が完成し、来年のどこかで公募展に出展してみようと思います。

次作品の題材は、北米からカリブ海沿岸に生息する「Great Blue Heron」(オオアオサギ)。

古代エジプトにおいて、青鷺は「ベヌウ」と呼ばれ、太陽神信仰に結びついた聖鳥とのこと。

「再生と復活」を象徴する青鷺の姿をどう描くのか、構想をめぐらす年末年始になりそうです。