京都の東寺、和歌山の高野山とならぶ「弘法大師三大霊跡」のひとつで、四国八十八ヶ所霊場の第七十五番札所です。
善通寺には、東院の「伽藍」と西院の「誕生院」があり、総面積約45,000平方メートルの広さで、見所がいろいろと。
シンボルタワー的な存在は、高さ43mの五重塔。
幾度も自然災害や火災にみまわれ、現在は明治35(1902)年に完成した4代目とのこと。
そばには樹齢1200年を超えるパワースポットの大楠が。
悠久の時間を生きてきた姿から、圧倒的な迫力と神々しさが伝わってきます。
善通寺の御本尊は、金堂の薬師如来坐像。
創建当初は、弘法大師自らが作ったと伝えられる粘土の塑像でしたが、戦火で破損した部分を集め、現在の尊像の胎内仏として祀られているとのこと。
ローソクの揺らめく光の中で、金色に輝く薬師如来の荘厳さに、すっかり魅せられました。
それにしても空海の多彩な才能には驚きます。
仏教だけにとどまらず、哲学・芸術・教育・土木技術等々に卓越した能力を発揮して。
南方熊楠と並び、まさに日本が誇る「本物の天才」でしょう。
四国の旅の締めくくりは、やっぱり本場の「讃岐うどん」。
昼少し前に、常に人気ランキング上位の「山下うどん」へ。
名物の「ぶっかけうどん」に、イカとカボチャの天ぷらを注文。
安くて早くてうまいとの評判に違わず、お薦めできるお店でした。