かごしま水族館で「オジサンの家系図」が売られており、ヒット商品に。
「オジサン」とは、スズキ目ヒメジ科の魚の名前で、口元のヒゲがおじさんみたいで。
「オジサン家系図」Tシャツの制作者は、与論島に住む若きデザイナー。
脱サラで「与論島に移住」し、この変わった名前の魚を家系図にしてみようと、閃いたそうな。
この変な名前はニックネームと思いきや、正式登録された標準和名。
「オジサンの髭」も、伊達に付けている訳ではなく、砂の中の甲殻類を探して食べるための「センサー機能」と。
残念ながら、「オバサン」という名前の魚はいないとのこと。
家系図の連想から、北の海には「三郎(サブロウ)」、「七郎(シチロウ)等」など、兄弟のような名前も。
平敦盛と一騎討ちした源氏武者「熊谷次郎直実」を由来とする「クマガイウオ」の弟分として名付けられ。
歴史物語の名前ならまだしも、標準和名を「キタマクラ」と名付けられた気の毒な魚が。
この魚を食べると、「北枕にされるぞ!」という意味のようで。
フグ科の猛毒性により、このような不本意な名前を付けられ、忌み嫌われて。
ちなみに、近年は「新種の命名権」が、ネットオークションで買える時代に。
美しい蝶に、「愛する人の名前」をつけて、記念日のプレゼントにするのも、夢ではなさそうな。