西表島の「ミルク神」、宮古島の「パーントゥ」(祝ユネスコ無形文化遺産)以外にも、沖縄には古くから伝わる「来訪神の祭祀」が。
その中で「特筆すべき儀式」は、600年以上も前から、12年に一度、琉球最高の聖地「久高島」で続けられてきた「イザイホー」。
この島には、「男は海人(うみんちゅ)、女は神人(かみんちゅ)」という言い伝えがあって。
「イザイホー」は、「ニライカナイ」からの来訪神をお迎えして、30歳以上になった女性を、新たに「神人」とする祭祀。
長い間、島外には「非公開の秘祭」でしたが、近年、民俗学者を受け入れたり、記録映像が撮影されるように。
死ぬまでに一度は見てみたいと思っても、残念ながら1978年を最後に、以降3回の儀式が連続して中止に。
久高島の人口は、現在200人にも満たず、「神人の後継者不足」が続いてるそうな。
次回の2026年には、是非とも復活されることを期待。
久高島に限らず、日本全国で「地域の祭り」が存続の危機に。
高齢化、過疎化が進み、神輿の担ぎ手が足りず、外部に手助けを頼んだり。
そう言えば、昨年の「松戸の秋祭り」でも、神輿を担ぐ外国人の姿が。
人間の「暮らしのリズム」には、「ハレ」と「ケ」のバランスが不可欠。
地域の知恵と工夫で、何とか「先祖伝来の祭り」を、守り続けて欲しいものです。