「和魂」を忘れ「洋才」に染まって

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ドナルド・キーンさん(96歳)が亡くなられたとの知らせが。

東日本大震災の直後に、「日本人と共に生き、共に死にたい」と、移住を決意されて。

悲しみに沈む日本人に、「勇気と感動」を与えてくれたことを、今も鮮明に覚えています。

国籍取得後、鬼怒川と鳴門を組み合わせた「鬼怒鳴門」を名乗られたのことも、印象に残る出来事で。

彼の「日本愛」が伝わってくる言葉を、瀬戸内寂聴さんとの対談集「日本を、信じる」(中央公論社)から。

「古代エジプト人やギリシャ人は、不変性を求めて石を、中国のお寺の多くはレンガ造り。日本の場合、木を使う。日本人はむしろ変わることを願っているから」。

「桜は、どうしてこれほど日本人に愛されているのか。つかの間の美、三日だけの美しさだから」。

「花は散り、形あるものは壊れる。まさに無常。そこに美の在り処を見出し、美学にまで昇華されるのは日本だけで」。

う〜ん。確かに「日本人よりも、日本をよく知る外国人」と、言われるだけあって。

時は流れ、「文明開花」から「一億総懺悔」を経て、「グローバル化」への変遷。

「和魂」は忘れ去られ、「洋才」に色濃く染められて。

ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)もそうですが、外国人から「古き良き日本」を、あらためて教えられるとは。

生涯をかけて、日本を愛し続けたキーンさんから、こんな「耳の痛い言葉」も。

「伝統は時々、隠れている。見えなくなる。しかし流れている。続いている。それは日本の一番の魅力です」。

「自分たちの伝統に興味がないということは、ひとつの弱点です」。

まさにその通りで。

日本人自身が、古より伝わる「文化や価値観」に誇りを持ち、大切にすること。

ドナルド・キーンさんのご冥福をお祈りし、謹んで「感謝と哀悼」の誠を捧げます。