絵師と彫師と摺師を、「一人三役」でこなす木版画は、とても時間がかかります。
今年1年間で、ようやく3作品。ひとつ作るのに4ヶ月。
今春に仕上げた「Owl in Green」は、「極北のオーロラ」に憧れて制作。
誰もが、死ぬまでに一度は見てみたいと思うオーロラ。
家内からは度々、「一緒に行こうよ」誘われますが、マイナス30度の覚悟ができず、ついついハワイ島を選択。
クリスマスの25日夜、思いがけない「オーロラのプレゼント」が。
NHKの「天空のスペクタクル〜オーロラ・四季の絶景」。
カナダのイエローナイフなら、平均気温15度前後の「8〜9月にオーロラ」が。
さらに、氷結していない湖面に映る、「逆さオーロラ」が見られるとは。
問題は、「遭遇確率」。
せっかく時間とお金をかけて行っても、空振りでは情け無いので。
オーロラベルトの絶好の位置にあるイエローナイフでは、何と3日間滞在で95%の遭遇率と。
おまけに、カナダ先住民の住居「ティーピー」で、待ち時間を快適に過ごせるサービスまで。
科学の視点では、太陽が放出したプラズマの電子が、大気に衝突して起きる「単なる物理的現象」。
そうであっても、あの息を飲むほど幻想的、神秘的なオーロラは、宇宙からの「壮大なメッセージ」。
よし!、来年は「夏のオーロラ」に誘って、家内の喜ぶ顔を見ようか。