昨夜は「雲の合間」から、月齢17の丸いお月様が。
「間」の本来の漢字は「閒」。
門の隙間から、「月の光」が射し込む情景です。
月の優しく柔らかな光は、無意味な対立や矛盾を溶かし去るようなイメージが。
月は心の鏡。
ひときわ美しい月を眺めて、物思いにふける秋を楽しみましょう。
「Halcyon in Moonlight」のカワセミとストレリチア(極楽鳥花)は、ほぼ出来上がり。
数日前から、背景の「満月の夜空」にチャレンジです。
何枚かの版木が彫り終わると、必ず「試し摺り」。
ズレの確認(「見当」の位置を微修正)と「色の組み合わせ」の試行錯誤。
満月は、以前オレンジで制作しましたが、今度はどうしようか?
ピンク、パープル、ブルー、作り手の気分で自由に選択可。
そこが版画の面白い所かも。
木版さえできれば、あとから何色でも乗せられます。
時には、原画と違う色を選ぶことも。
今回は、カワセミの色調に合わせて、ブルームーンに決めました。
先ず、スカイブルーの下地に、セルリアンブルーを重ねると。
う〜ん。青々し過ぎて、今ひとつ。
そこで下地をヘリオトロープに変えて見ると。
おや、深みが出てきた。
よし!本摺りはこれで行くぞ。
だけど、月暈はまだ工夫が足りない。
光の輪をどうやって摺ろうか?
色と遊ぶ至福のひと時。
制作中は、時間を忘れて、こんな独り言が続きます。