花に想いを託す

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「秋の花」のエンディングは、桔梗と曼珠沙華。
この所、重めの話が続きましたので、あえて軽いトーンで。

桔梗の花 咲く時ぽんと 言ひさうな

加賀千代女の素直で優しい人柄が伝わってきます。
つるべに巻き付いた朝顔を、”Let it be”として、もらい水に行くようなお方ですから。

桔梗の英名は「balloon flower」。
確かに、蕾は「紙風船」みたい。
開花する時、本当にポンと音がするのかどうか?
実際に確かめたくなりますよね。

膨らんだ蕾を指で突いてみたら?叩いてみたら?
そんなイタズラ心に誘われてか、河野裕子さんが詠んだ歌。

魂抜けの できうる花か 指先で つついてみれば 桔梗はひらく

意外に「エヘッ」と舌を出してそうな、お茶目で無邪気な一面が感じられ、ほのぼの気分になります。

それにしても、
紙風船が割れると「五芒星」の姿に。
自然のチカラは凄い!

次は夏目漱石の句です。

曼珠沙華 あっけらかんと 道の端

あの妖しくて不気味な花を、こんな風に切り取るとは……。
「あっけらかん」という軽妙な表現は、漱石らしい「突き抜けた感性」があればこそ。

花に想いを託す。
古き時代から受け継がれてきた日本の文化です。
万葉集で植物を詠んだ歌は、3分の1の1500首もあるそうな。

心を揺さぶる「様々な想い」。
いつもいつでも、優しく受け入れてくれる「花さんたち」に感謝!