センスオブワンダーの世界

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「男もすなる日記と言ふものを、女もしてみむとて、するなり」(土佐日記・門出」)。

これを言い換えて、
「文系もすなる短歌と言ふものを、理系もしてみむとて、するなり」。
科学者が詠んだ一味違う短歌をご紹介します。

河野裕子さんの娘、永田紅さんの歌。
「夕闇の培養室に居てわれは セレンディピティを夢見ていたり」
「精神は物質なれば苛立ちも そんなものかとやり過ごすべし」
シュレディンガーの影響か、「心の問題」も「物質の働き」としてしまう所に違和感が残りますが‥‥。

あの湯川秀樹さんにも、31文字の世界がありました。
「塩鮭に熱き茶をかえ母と子と 昼げせし日もなつかしきかな」
湯川さんの作品には、まったく理系的香りがしません。

「年がら年じゅう物理のことばかり考えて、それで一生終わるというのは、本当に人間らしい生き方ではないと思う」。
ノーベル賞物理学者の湯川さんの言葉です。

そもそも理系、文系などと区分すること自体が無意味でしょう。
人間は例外なく「物質と精神」、「論理と感情」を併せ持つ存在。
誰もが「センスオブワンダーの世界」の住人です。

森羅万象の「神秘的な美しさ」に感動し、その「真実の姿」を探し続ける。
理系であれ文系であれ、「生きることの意味」はここにありでしょう。