探していた木版画専用の和紙が、越前から届きました。
喜太郎ブランドの手漉き和紙。
購入前にサンプル帳を送っていただき、13種類の和紙に試し摺り。
紙の色と厚みと風合い、絵の具の発色具合を一枚一枚確認し、気に入った銘柄をチョイス。
人間国宝の和紙職人岩野市兵衛さんも越前の方。
喜太郎さんは創業145年になる越前和紙の老舗。
現在の当主は5代目で、昔から変わらぬ手漉きの技を守り継いできました。
越前市と言えば、思いつくのは越前ガニですが、実はこの地は職人による「手仕事のまち」。
和紙だけでなく、越前打刃物や越前箪笥、菊人形作りなど、伝統的な職人仕事を受け継ぐ町であることを誇りにしています。
工業化が遅れた田舎ではなく、ひょっとしたらこれからの時代を先取りしているのでは‥‥。
ポスト工業化の時代。
AIやロボットなどに決して駆逐されない人間ならではの仕事。
それが職人仕事なのかもしれません。
さて、理想の和紙は手元に。
あとは版画職人としての「我が技倆」がどの程度か次第???