昨日の朝は、爽やかな秋晴れ。
西の空に「月齢20のお月様」が、ポッカリと浮かんでいました。
風流な昔の方なら、「有明の月」を眺めて和歌を詠むのでしょうが……。
頭に浮かんだのは、空腹のせいか、半月形のどら焼き?
あまりにも不粋なので、ほかを。
おお!空中に蹴り上げたラグビーボールか?
道端で月を眺めていると、通りがかりの人も「何かしら?」と立ち止まって視線を空に。
妙に気が引けて、「朝のお月見ですよ」とエクスキューズ。
それにしても日本人は、月が好き。
月を詠んだ和歌は、数多くあります。
その中から一首。
「月見れば 千々に物こそ 悲しけれ 我が身ひとつの 秋にはあらねど」(大江千里)
確かに「夜の月」は、物悲しさを醸し出すようですが、「朝の月」は雰囲氣一変。
「千々に物こそ 楽しけれ」と、勝手に改変させてもらいましょう。
版木も18版が出来上がり(写真は9枚ですが、裏表彫りなので)。
明日から神無月の11月。
摺りの作業に入って、年内完成を目指します。