魚が大好物の鳥たち

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鳥類も肉好きと魚好きに分かれるようです。鷲やフクロウのような猛禽類は、小動物の捕獲が巧みな肉派ですが、魚に目がない鷹の仲間もいます。
その名は「ミサゴ」。古くから魚鷹と呼ばれ、英語では「Osprey」。空中でホバリングしながら、猛スピードで急降下し鋭い脚爪で魚を捕獲します。

水中に潜って魚を捕まえる鳥は、カワセミ以外にもカツオドリやペリカン、カイツブリ等々が。その代表はペンギンでしょう。空に羽ばたけず陸上でもヨチヨチ歩きですが、水中では飛ぶように泳ぎます。肺呼吸で30分近く潜れ、皇帝ペンギンは水深500メートルの記録があるそうな。

水中に適応する身体的特徴の一つは、第三の瞼と言われる「瞬膜」。上下の瞼の内側で横開閉する半透明の膜で、大切な眼を保護します。常時ゴーグルがビルトインされている訳ですから、とても便利ですよね。

「瞬膜」は魚類、爬虫類、両生類、鳥類には存在しますが、多くの哺乳類では退化して痕跡を残すのみ。
ラクダやホッキョクグマには「瞬膜」が残っているとのことですが、それもそのはず。「瞬膜」は砂嵐やブリザードから眼を守るために欠かせません。保護膜プラス保湿膜としての機能も。
「瞬膜」を持つ生き物には、きっとドライアイは無縁なのでしょう。

「海辺のカワセミ」を描いた作品は、版木の彫りが出来上がり、いよいよ摺りの工程に。先ずは背景となる「夕映えの空」から始めました。様々な「ボカシの技法」を試みて見ようと思います。

美しい瑞鳥カワセミ

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只今、カワセミを題材にした作品の「彫りの作業」に取り組んでいます。夏を先取りしたトロピカル風で、夕映えの海辺に佇むアカショウビンを。

カワセミは英語でKingfisherと呼ばれるほどの「魚取り名人」。漢字では「翡翠」や「川蝉」と書き、日本では清流に住む鳥のようですが、海を猟場とする仲間もいます。

ギリシャ神話によればカワセミは海鳥。
風を鎮め海を穏やかにしてくれる瑞鳥で、「Halcyon(ハルシオン)」と言い伝えられています。この鳥は「平穏・平和・幸福」のシンボルなのです。

美しい翡翠色のカワセミは、「渓流の宝石」とも言われますが、羽毛の微細構造で光を反射する構造色です。シャボン玉と同様に、光の加減によって青や緑や紫などの様々な色合いが映し出されます。

版木の彫りの完成後、どんな色を選び組み合わせて摺り上げようか。あれこれと頭の体操をしても、実際にはやって見ないと分かりません。試行錯誤を繰り返しながら、納得できる色に辿り着くプロセス。それもまた木版画創作の楽しみです。