「祖先の記憶」を引き継いで

http://www.biodesign-japan.com/wp-content/uploads/sites/1887/2018/02/header20180202135410_308830298.jpghttp://www.biodesign-japan.com/wp-content/uploads/sites/1887/2018/02/header20180202135410_507225147.jpg
世の中には存外、「縄文好き・土偶好き」の方がおられるようです。
私も縄文時代に「不思議な懐かしさ」を感じていますが、もっと「強烈なインパクト」を受けた芸術家がいました。

「縄文の美」を再発見し、日本美術史を書き換えた岡本太郎さん。
「火炎型土器」との出会いの衝撃について、このように語っています。
「激しく追いかぶさり重なり合って、隆起し下降し旋回する隆線文、これでもかと執拗に迫る緊張感、しかも純粋に透った神経の鋭さ、常々芸術の本質として超自然的激越を主張する私でさえ、思わず叫びたくなる凄みである」。

さらに「縄文土器にふれて、わたしの血の中に力がふき起るのを覚えた。我国の土壌の中にも、掘り下げるべき文化の層が深みにひそんでいることを知ったのである。民族に対してのみではない。人間性への根源的な感動であり、信頼感であった」とまで‥‥。

「アートの世界」だけではありません。「物質本位の価値観」しか持てなくなった人間に、「置き忘れてきた大切なもの」を思い出させてくれる。
そこに「縄文人」に「不思議な懐かしさ」を感じる理由があるようです。

私達の身体には、「縄文人の血」が流れています。
ある種の「デジャヴ(既視感)」のように、「祖先の記憶」が後世に引き継がれるのではないかと考えると、妙に腑に落ちます。