金子みすゞの「月日貝」

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今日はクリスマス。八百万の神を敬い、お祭り好きの日本人にとっては、イエス様の降誕祭も楽しいイベントです。我が家でも昨夜は、KFCチキンと伊勢丹ケーキが食卓を飾りました。

旧約聖書の創世記には、「神は二つの大きな光を造り、大きい光に昼をつかさどらせ、小さい光に夜をつかさどらせ、また星を造られた」と書かれています。聖書が語る「太陽」と「月」が生まれた由来です。

前回ブログでは「月」にまつわる絵画に触れましたが、音楽なら何を‥‥。すぐに浮かんできたメロディは「月の沙漠」と「荒城の月」です。
「月の沙漠」は、アラビアの幻想的な風景をイメージしますが、作詞した加藤まさをさんは、結核療養で滞在した御宿海岸(千葉県)の風景から発想されたとのこと。画家でもある加藤さんは、御宿の海に輝く「美しい月」を観て、この詩のインスピレーションを授かったようです。
「荒城の月」は、旧制中学校唱歌の懸賞の応募作品です。四番には「天上影(お月様)は替わらねど、栄枯は移る世の姿」と。いつの時代も変わることのない「大自然の摂理」と「人の世の儚さ」を感じさせてくれる名曲です。

冒頭に紹介した創世記の言葉と、不思議にも重なり合う「美しい詩」があります。金子みすゞさんの「月日貝」(つきひがい)という作品です。

西のお空はあかね色、
あかいお日さま海のなか。
東のお空真珠いろ、
まるい、黄色のお月さま。
日ぐれに落ちたお日さまと、
夜明けに沈むお月さま、
逢うたは深い海の底。
ある日漁夫にひろわれた、
赤とうす黄の月日貝。

これほど豊かな感性を持つ詩人、金子みすゞさんには驚くばかりです。
ちなみに、表は太陽の色、裏は月の色の「月日貝」は、主に西日本で知られており、ホタテよりも美味しいとのこと。とても貴重な貝なので、一度食べてみたいですね。