人工知能が開ける門は?

http://www.biodesign-japan.com/wp-content/uploads/sites/1887/2017/12/header20171212155304_214756338.jpghttp://www.biodesign-japan.com/wp-content/uploads/sites/1887/2017/12/header20171212155304_220237858.jpg
「花鳥風月の世界」に没頭する日々ですが、時には世相に思いを巡らせます。近年、もっとも興味深く感じていることは、「AI技術の行く末」です。
人工知能と人間が競い合う実戦の場では、チェスの世界チャンピオンが10年前に破れ、続いて将棋のトップ棋士も負けてしまいました。最後の砦だった囲碁ですら今年5月、世界最強と言われる中国の柯潔九段がGoogleのAlphaGoに三連敗。存外早く、コンピュータが人間の頭脳を超える時代がやってきたようです。
最近の研究レポートでは、A Iやロボット技術の進歩により、現存する職業の半分程度が代替され、人間の雇用機会が奪われるそうです。
科学技術の発展は本来、「人間を幸せにすること」が目的のはずですが‥‥。
研究者たちは「AIもロボットも単なる道具に過ぎず、人間がどう使いこなすか次第だ」と説明します。本当にそうでしょうか。東日本大震災で制御不能に陥る以前は、原発関連技術者たちも、同じような言い方をしていたようです。
米国のノーベル賞物理学者リチャード・ファインマンの言葉を思い出します。「科学の力には、善に使うべきか、悪に使うべきかの使用説明書はついていない。科学は天国の門を開く鍵だが、その同じ鍵で地獄の門も開けられる」。AI技術が開けるかもしれない地獄の門とは、果たしてどのようなものでしょうか。
何はともあれ、次世代の若者たちが働き続けるには、AIに置き換えられないような職務能力を身につける必要がありそうです。「記憶力と計算スピード」でコンピュータが圧勝し、「パワーと耐久性」でロボットに及びもつかないなら、「人間ならではの能力」を武器にするしかありません。
長くなりそうですので、続きは次回に。

後日談ですが、先日、日中韓の18チームが参加した囲碁世界大会が開催されました。名付けて「AI竜星戦」、人工知能の性能を競い合う大会です。生身の棋士であれば、局面に応じて汗を拭いたりお茶を飲んだり、様々な表情や仕草を見せてくれますが、無機質の機械同士の囲碁戦では‥‥。皆さんは観戦してみたいと思うでしょうか?