制作後記

http://www.biodesign-japan.com/wp-content/uploads/sites/1887/2017/09/header20170907103810_544803224.jpghttp://www.biodesign-japan.com/wp-content/uploads/sites/1887/2017/09/header20170907103810_094338320.jpg
「Owl in Violet」は、出来上がるまでに半年以上かかってしまいました。難渋したのは摺りの工程です。今回のベースカラーに選んだ紫は、とても難しい色だとつくづく実感しました。
紫は「暖色の赤」と「寒色の青」の中間色ですが、赤と青の微妙なバランス次第で、イメージが全く変わってしまいます。英語の表現では、赤みがかった紫をpurple、青みがかった紫をvioletと使い分けます。
試行錯誤の末に辿り着いた色は「ブルーバイオレット」。モーブにプルシャンブルーを加えて作りました。プルシャンブルーの量を少しずつ増やしながら重ね摺りを繰り返し、青紫のグラデーション表現を試みました。その結果は、作品をご覧になった方の評価にお任せします。
ちなみに紫は、可視光の中で最も周波数が高く波長が短い色。人の目には色を感知する三種類の細胞(黄色細胞、緑色細胞、青色細胞)があるそうです。そのどれがどう反応して紫を感知するのか、よく分かりませんが、紫外線との境界に接するこの色は、とても奥が深くて不思議な色です。
次の作品の標題は「Owl in Green」。緑色に取り組んでみたいと思います。