サメより怖い海の生物その2

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サメより怖いタコ、クラゲ、ヒトデの次はカイの出番だ。その代表は何と言ってもイモガイだろう。外見は何の変哲もない普通の巻貝だが、遭遇したくない海の生き物NO1と言われている。イモガイ科に属するアンボイナガイの猛毒コノトキシンは、人間なら30人程度の致死量に相当する。このカイのハンティング方法は、エイリアン的でおぞましい。長く伸びた吻の先端から歯舌と言われる毒銛を発射し、獲物を瞬時に麻痺させて捕食する。吹き矢のような飛び道具で猛毒を注入するやり方だ。イモガイは日本近海の珊瑚礁周辺や砂浜等、身近な場所にも棲息している。貝殻の色や模様が美しいので、見つけるとつい持ち帰りたくなる。素手で掴んだりポケットに入れた時に毒銛を発射されたらアウトだ。イモガイの毒には抗毒血清がなく、重篤な場合は血圧低下や全身麻痺を招き、呼吸不全により死に至ることもある。
プロの漁師やダイバーからサメ以上に危険だと言われている魚がいる。英名ではNeedlefishと呼ばれるダツだ。1.5m程の中型サイズだが、槍のような鋭利な顎が武器だ。この魚は光に敏感に反応し、光源に向かって猛スピードで突進する習性がある。狙った獲物の鱗の反射光をターゲットに襲いかかる行動だ。夜に「電灯もぐり漁」をする漁師、ナイトダイビングでライトを照らすダイバー、照明の側で釣り糸を垂らす夜釣り客等が襲撃されている。ニードルならぬ鋭利な槍で突き刺され、無理に引き抜き出血多量で死亡するケースもある。
最後はウミヘビだ。陸地でも不気味だが、海中をニョロニョロと泳ぐ姿はなおさら気味が悪い。ウミヘビ科には、全く異なる2系統があるのでややこしい。魚類ウナギ目に属する科と爬虫類有鱗目に属する科だ。魚類のウミヘビはウナギやアナゴと同様に毒を持たず安全だが、コブラの仲間が進化して海生に適応した爬虫類のウミヘビは有毒だ。この毒は神経毒の一種で、咬まれると麻痺が起こり呼吸不全や心停止を招く。ちなみに魚類はエラ呼吸だが、爬虫類は肺呼吸のため時折、海面に上がらなければならず、海辺の岩場や砂浜付近にも出没するそうだ。「触らぬヘビに祟りなし」が上策だ。