ベストドレッサー番外その1

http://www.biodesign-japan.com/wp-content/uploads/sites/1887/2014/09/header20170306094234_746641153.jpghttp://www.biodesign-japan.com/wp-content/uploads/sites/1887/2014/09/header20170306170603_607169532.jpg
前回までの3カテゴリーで、選に漏れた魚種の中から番外編を紹介したい。先ずはハゼの研究で著名な天皇陛下が命名されたニチリンダテハゼから。透明感あるボディーに黄色の横ストライプと、目立つトレードマークの日輪のような第一背ビレが特徴だ。日輪の中の黒い目玉模様(眼状紋)が、捕食者に睨みを効かせている。2番目のスミレナガハナダイも面白い魚だ。やはり雌性先熟型で性転換するが、オスに転換した個体のデザインチェンジがユニークだ。体色がメスのオレンジ色から濃いピンク色に変色し、さらに特徴的な紫色の四角形の紋章が体側に描き出される。このデザインなら即座に誰がオス(ハーレムオーナー)か見分けがつく。ちなみにダイバー達は、スミレナガハナダイのオスを「サロンパスくん」と呼んでいる。
ラストは不思議なシースルーファッションだ。その名もスカシテンジクダイ。頭部と胸部以外が骨まで透けて見える姿に驚かされる。高知県の高級食材で知られる「のれそれ」(アナゴの幼魚)も透明な魚だが、スカシテンジクダイは成魚になっても透明のままだ。生物学的には、体細胞に色素胞を持たない魚種と言うことだが、何ゆえの選択だろうか。透明であることのメリットが何かあるはずだ。透明であれば、あらゆる背景の中に溶け込めて身を隠し易くなること、加えてどのような光でも吸収・反射でき、変幻自在な体色を操れること等、スカシテンジクダイの身になって想像して見ると面白い。