魚のベストドレッサー賞は?

http://www.biodesign-japan.com/wp-content/uploads/sites/1887/2014/09/header20170302170804_020159455.jpghttp://www.biodesign-japan.com/wp-content/uploads/sites/1887/2014/09/header20170302170804_181339145.jpg
南の海に潜ると、魚たちの個性豊かな美しいファッションが楽しめる。マリコレ(Marine Collection)と勝手に名付けてみたが、魚種それぞれの多様な色彩・図柄を競い合うように見せてくれる。中でも際立って人気がある水玉模様、ストライプ柄、ツートンカラーの各カテゴリーごとに、ベストドレッサー候補を選んでみた。草間彌生さんに選んでもらった方が良いのかも知れないが、先ずは定番の水玉模様のベスト3を。大型魚の中からはマダラトビエイだろう。サンゴ礁の海を体長2〜3mの大きな体で、まるで空を飛んでいるかの如く優雅に泳ぐ姿はとても美しい。特に大きな群れを組んだ編隊飛行は、三角翼のステルス戦闘機のように勇壮な光景だ。中型魚ならモンガラカワハギを推薦したい。見れば見るほど不思議な魚だ。背中は網目で腹部は水玉模様、頭部は目出し帽らしき被り物と朱色の口元、尾ビレ近辺の複雑な配色を見るたびに疑問が湧いてくる。長い進化の過程で、このような色彩の組み合わせや図柄のレイアウトを選ぶに至った意味は何なのか???
考えても分かりそうもない時は、「あるがまま」に感じとるしかない。モンガラカワハギの奇抜なファッションは、その気性からも類推して、ヤンキー系のキャラクターを象徴化していると見立ててみた。小型魚のイチ押しはマンジュウイシモチで、どこから見てもコスプレ系だ。ダイバーからは「イチゴパンツ」と呼ばれ、メルヘンチックな可愛らしさで愛されている。英名はPajama Cardinalfish。確かにパジャマ姿をイメージさせるデザインだ。ちなみにオスは卵が孵化するまで、口内保育で育てる役割を担う。捕食者から卵を守るためだ。見た目は気楽な「お伽の国の住人」でも、現実の世界はそうもいかないようだ。