閑話休題ー南の島々の星文化

http://www.biodesign-japan.com/wp-content/uploads/sites/1887/2014/08/header20140818210818_391220200.jpghttp://www.biodesign-japan.com/wp-content/uploads/sites/1887/2014/08/header20170226125242_957000694.jpg
八重山諸島を旅する目的には、興味深い生き物との出会いと、もう一つの大きな楽しみがある。満天の美しい星空だ。天の川もはっきり見え、夜空にはこんなに沢山の星が輝いているのかと息を飲むほどに美しい。ハワイ島マウナケア山頂の星空も素晴らしいが、まったく引けを取らない。石垣島には、日本最南端の天文台があり「むりかぶし(昴の意味)望遠鏡」が、宇宙観測上の重要な役割を担っている。星座の数は全部で88あるが、この島では84星座を見ることが出来るとのことだ。八重山には昔からの「星の文化」が残っている。四季の変化に乏しい南の島々に暮らす人々にとって、星の位置の観測は漁業や農業に欠かせない重要な情報だった。1年の移り変わりの中で、いつ種を撒き、いつ収穫するかを、今でも各島に残る「星見石」で計測して決めていた。
前回のブログに書いた竹富島に伝わる「星砂の由来」は、大蛇に喰い殺された「星の子供たちの亡骸」が、東美崎の浜辺に打ち寄せられてきたと言う伝承だ。島の御嶽(うたき)では、今でも毎年の祭りの時、新しい星砂を香炉に納めて、星の子供たちが天に帰れるよう祈っている。だから夜空の母親星の周りには、数多くの星の子供たちが輝いている。「星の文化」の島々、八重山ならではの民話だ。