閑話休題ー虫愛づる姫君の話

http://www.biodesign-japan.com/wp-content/uploads/sites/1887/2014/07/header20170226162558_061505701.jpghttp://www.biodesign-japan.com/wp-content/uploads/sites/1887/2014/07/header20170306165417_206637517.jpg
平安時代の十一世紀に書かれた「堤中納言物語」の中に、虫愛づる姫君の話がある。人々は蝶が美しいと褒めるが、実はイモムシや毛虫から蝶が生まれ出る。だから姫君は幼虫を飼って、蝶に変わっていく様子を観察する。川端康成は、この作品について「事物をその生成発展の過程において、実証的に観察しようとする自然科学に通ずる方法」と指摘した。千年前の日本に、美しい蝶を蝶たらしめる源は、すべてイモムシにあると気がついた姫君がいたとは驚きだ。
幼虫のイモムシ・毛虫は、葉っぱを食い荒らしたり、毒がある棘で刺したり、人間からはあまり好まれていないが、蝶や蛾は植物の受粉に役立っており、地球の生態系に欠かせない重要な存在なのだ。明日からは沖縄を旅する。美ら海沖縄の美しい自然と生き物に出会うのが楽しみだ。